表面を覆うだけの技術から、表面の改質へ。
「表面改質(表面処理)」という言葉にはなじみが薄くても、「めっき」と聞けば誰もがイメージできるように、これは生活のあらゆるシーンに密着した技術です。表面改質とは、材料の表面を加工することで、その材料特性を変えて新しい機能を与えること。INOUEが創業した1947年当時、めっきは装飾や金属のさび防止が主でしたが「改質」という概念にこだわってきました。
高度化する表面改質のニーズに応えます。
亜鉛めっきが時代の主流であった頃、INOUEも亜鉛めっき装置を設置して自動車部品を中心に手がけ、自動車産業の隆盛にともなって成長を遂げました。その後、ニッケルめっきやクロムめっきへ、そして近年には粉体へのめっきや乾式めっきなどの機能めっきへと着実に発展。より高度化する時代のニーズに応える「めっきのINOUE」ならではの数々の工夫が、INOUEを今日の提案型企業へ導いたといえます。
数々の特許を取得する技術力、
クオリティの安定を約束する分析力。
INOUEは1973年から着手しためっき技術の研究でゆるぎない成果を生みました。1980年に反転めっき法、翌'81年には独自のめっきシステム、さらに’83年には高速めっき、そして'93年には”特殊六面体化鉱物の表面処理プロセスの確立"といった数々の特許を取得。また、高精度なめっき液自動分析システムによって、きめ細かい品質管理を実現しています。
表面改質技術は
応用化学を駆使したテクノロジー。
現在のめっきは、表面改質技術の一つとして、電子・新素材・バイオなど、新しい分野での用途が広がっています。INOUEは従来の装飾めっきや防食めっきに加え、近年、急激にニーズが高まっている機能めっきに応用化学を駆使した高度な独自技術で対応。さらには難素材のめっき、環境にやさしいめっきといった先進の技術開発に日夜取り組んでいます。